8月11日 体全体でつかまえる

8月11日 体全体でつかまえる


 胸を張って体を脚にしっかり乗せて投げること(スペアの時の感覚)、親指で握ってしまわずにリリースに入ることを意識してやった。親指が上手く抜けたときには、かなりの確率で外ミス気味になった。それは体が脚に乗り切る前にリリースに入ってしまった。リリースに入る前に体を乗せ切ることができなかったという方が近いかもしれない。
 
 逆に体を脚に乗せ切れたときには、リリースの時に親指が引っかかってしまって、スピードと回転数が大きく削られてしまった。この二つの両立をすることが課題。

 スペアの時には半分くらいの確率で親指を抜くことと、体を脚の上に乗せて胸を張ることができていると思う。それはスペアの時はほとんどプッシュアウェイをしているという意識は無くて、上がっても方の高さまでの低いスイングなので、タイミングを合わせやすいというのもあるかもしれない。肩のラインも常にファールラインと平行を保っているのでそれもタイミングを合わせやすい理由だと思う。

 曲げる時はスイングの高さも高くなるし、肩のラインもファールラインに対して斜めになるのでタイミングを合わせるのが難しいのかなと思う。曲げる時もスペアを取るときと同じ投げ方にするのも手だと思うけど、いまはまだ変える気は無い。


 曲げる時に左腕が全然使えていなくて、どちらかというと全身の動きの邪魔になっているような感じなので、曲げる投げ方の時には、左腕を使うことを意識した。いつもよりも肩のラインを斜めにして、踏み込んで体を脚に乗せ始めた時に腰のひねりとともに肩のラインをファールラインと平行にする。腰のひねりを意識して使わないとたぶんリリースまでに間に合わない。

 正面から自分の体を見たとき、肩のラインを斜めにした時の方が体の中心線から肩までも距離が短くなる。この距離感を保つ意識で肩をファールラインと平行になるまで戻す。最短ルートを通って、素早く戻す意識。ファールラインと肩のラインが平行になる直前の直前あたりで親指を抜く。


 スペアの時は、上手く投げられたときは特に、体全体でボールをつかまえているという感覚を味わうことができる。

 踏み込んで体が脚の上に乗った瞬間に親指が抜けていて、体が脚に乗り切って、胸を張って、スパットを見ている、リリースのちょっと前にその状態が出来上がって、その時にはもう親指が抜けている状態でボールが中指、薬指にぶら下がっている感じ。

 踏み込んだ瞬間に中指と薬指をボールにひっかけて、体からぶら下げている感じ。だからその時のボールからの反動が腕を通して体まで染み込んでくる。この感覚を曲げる投げ方の時にも出したい。


 たぶん抜くべき所にきたら抜くという感覚でやっていると上手く抜けない。抜けても確率が低いし、精度も悪いと思う。タイミングで抜く、リズムで抜くという感覚。最後の蹴り込む段階辺りから、ボールが手から離れていくまで、感覚のリズムやタイミングで体に覚えこませている。たぶんスペアの時にはそれができかけている。そのリズムをもう少し探っていきたい。ゲームの「リズム天国」と同じような感覚。あれは初めてやった時に「リズム」ってすごいなと感動した。



 
 レーンコンディションは自分と相性がよかったのだけど、右のレーンの方が少し曲がりが甘かった。甘かったのだけど、右のレーンになると何故か動作が乱れて、球筋がポケットに定まらなかった。でもそれがレーンコンディションの影響よりも、自分の投球ミスの原因のほうが大きいと思って、コースを変えなかった。

 でも実際はレーンコンディションの違いが自分が思っていた以上に左のレーンと違っていたみたいで、コースを変えてからストライクが出るようになった。それに気が付くまでもったいないフレームを何回も重ねていた。

 右レーンだけ何故か動作が乱れていたのは確かだけど、それに気を取られすぎてレーンコンディションの違いを感じ取れていなかったのは反省点。


 レーンコンディションに合わせて、アプローチのコンディションというものもあると考えた方がいいと思った。アプローチのコンディションは、滑るとか滑らないというのももちろんあるけど、景色や隣のレーンで投げている人達など、環境的なもので、主に自分の精神状態に関わるコンディション。

 仮にレーンコンディションが左右ともにほとんど同じだったとしても、アプローチのコンディションも考慮すると、左右でラインが変わるというのもありえると思う。


 3本、4本、5本残りのスペアや縦に並んだ2本スペアなども基本直球で取っていこうと思った。へんに考えてしまって、曲がるボールで消極的な投球で、ミスった時の勢い的な面でのマイナスを考えれば、直球で思い切って取りにいった方がプラスになるのではないかと思った。
 
 成功率的には曲がるボールを使っても、直球でも今のレベルではあまり変わらないのかなという感じがするので、それなら失敗した時の精神的な面を考えると直球でとりにいった方がメリットが多い気がする。


 途中左のレーンでストライクが出なくなったので、20枚目あたりを使って大きく曲げて投げるラインを使ってみた。いつもはスピードが足りてなくて、だらだらと曲がるボールになってしまっていたけど、今回は鋭く走らせて、曲がるゾーンで大きく曲げてポケットへ運ぶ投球ができた。

 このコースを使うと、大きく曲げなければという気持ちが強く働いてしまって、スイングが消極的になって親指を残したままリリースしてしまうのだけど、そうしないと曲げられないレーンコンディションの時はこのラインは使わない方がいい。基本は鋭く走らせても、曲がるゾーンで十分に曲がるときのみ。

 今回も何回か投げているうちに、曲げなければというマイナスのイメージに乱され始めたので、結局いつものラインに戻した。